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トップ・鳥獣戯画の模写を終えて3
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トップ・鳥獣戯画の模写を終えて3
Ⅲ模写を始めるにあたっての下準備
実際に筆を執る前に、次のような下準備をしました。

①下調べ
 まず、鳥獣戯画の資料を集め、あまり詳しくはわからないこの絵巻の成立と伝来の歴史について読みました。甲乙丙丁と四巻あるこの絵巻の中で、今回模写するのは甲巻と乙巻の一部です。
 内容についてはいろいろな説があるようですが、甲巻に関しては、動物たちが遊ぶ様子を描いた楽しい一巻ということで、それ以上に難しく考える必要はなさそうです。
 甲巻が描かれた年代はおそらく平安末期、描き手は、これもいろいろな説があるものの、はっきりとは分かりません。伝承では鳥羽僧正となっています。
 また、甲巻はいくつかに切断されて元とは違う順番で繋ぎ直されており、途中が抜けているところなどもあって、抜けた部分と思われる一部が掛け軸となって伝わっているものもあります。その順番や再現に関してはいくつかの説があり、元は二巻か三巻あった絵巻を一つにまとめたものが現在の甲巻である、という点は私も納得です。甲巻の前半と後半では、はっきりと描き手が違います。

読んだ資料の中では、次の本が最もまとまった良い内容でした。
・日本の美術300   絵巻鳥獣人物戯画と鳴呼絵 / 辻惟雄著(至文堂 1991年)


②見て憶える
 横山大観が、模写の手順として、まずは原画を何日でもただひたすら眺めて暮らし、見なくても描けるくらいに全て頭に入ってから筆を執らないと魂の抜けた模写になる、と語っていました。そこで、まずは鳥獣戯画を頭に入れることにしました。
 いきなり絵巻全体を写すわけではなく、部分に分けて模写を進めていったので、絵を頭に入れるのも、その都度写す部分だけに集中しました。大観の若い時のように一日中絵を眺めて暮らす、というわけにもいかないので、出かけるときは常に鳥獣戯画の本を持ち歩き、電車の中などで見て少しずつ憶えました。

③デッサンしてみる
 憶える作業と同時に、絵に登場する動物たちを立体感や骨格を把握するように鉛筆でクロッキー帳にデッサンしてみました。筆で写す前に、まず絵の中の立体感や空間、骨格を探って理解し、表面的になぞったような模写にならないようにするためです。

 
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